高度異形成(CIN3)-入院・円錐切除術編-

症状別対策

少し長くなりますが高度異形成(CIN3)の子宮頸部の円錐切除術や入院した時の体験談を書いていきます。(前編として高度異形成(CIN3)-発見編-があります)

ちょっと楽しかった入院1日目

入院1日目は次の日絶食絶飲なのはわかっていたので、病院の中のコンビニにのりたまとビスケットを買いに行きました。こののりたまには後々とても助けられます。明日頑張るために特別にカフェのロイヤルミルクティーもお持ち帰りです。

食事制限がなくても、個室といえども病室でおいしいものを食べるのは何か悪いことをしている気がしてちょっとそわそわします。思いがけず楽しい時間になりました。

はなこは神経質な為家のベッド以外では熟睡できません。病院でも確実に寝れないことがわかっていたので、金銭的に無理をしてでも個室をお願いするつもりでした。しかし結果、どっちにしろ眠れなかったなというのが正直な感想です。鍵のかからない所で寝ることが何か落ち着かず、ほとんど寝れませんでした。一睡もというのは大袈裟ですが、眠れたのは三睡程でしょうか。見回りの看護師さんに何故か起きていることがバレないように寝たフリを何度もしました。

入院2日目-手術当日-

絶食はその日の0時からでした。いつも22時以降は何も食べないようにしているはなこは平気でしたが、問題は次の日の11時から17時までの絶飲です。普段からよく水分を摂っているはなこには本当につらいことでした。手術はお昼からだったのですが、その絶飲が始まる時間位から緊張し始めました。

麻酔(脊椎くも膜下麻酔)

さて色々な準備も済み、いよいよ手術室へ。手術室まではドキドキしながら歩いていきました。手術台に横になると色々な機器を体に取り付けられます。麻酔は全身と半身が選ぶことが出来、はなこは半身麻酔を選び、脊椎くも膜下麻酔をしました。その時はなこは意識を失うことの恐怖の方が勝ってしまい半身を選びましたが、次また同じ手術を受けるとしたら相当悩みそうです。

体を縦にされ少し猫背になるように言われました。まず腰に麻酔用の局所麻酔の注射をされましたが、それが痛みとしては1番痛かった…。動かないようにしなくてはと思っていても体がびくっとなり、体を押さえてもらっていてよかったと思いました。

その麻酔が効きだした後本番の麻酔の注射です。針がすごく太かったそうですが、先に打ってもらっていた麻酔のおかげでほぼ何も感じませんでした。「下半身にびりっとしびれが来たらすぐ教えてね、神経に触ってしまった時そうなるけどすぐ針先の向きを変えれば大丈夫だから」と言われていましたが、幸いにもその感覚はありませんでした。麻酔科の先生が慎重に麻酔の効き具合を、体に氷を当て確かめていきます。

麻酔で気持ち悪くなったらすぐ言ってねと何度も念押しされていて、寝不足の為少し気持ち悪い気がしたはなこは怖くなり、それを訴えるとすぐに吐き止めが点滴に入れられました。麻酔が効き咳ができない時に吐いてしまうと、気管が詰まり窒息してしまう危険があるからだそうですが、その吐き止めが意識が朦朧(もうろう)としなんとも言えないしんどさです。脳は働いているので聞かれたことに答えようとしているのですが、口の渇きと相まって口が思うように動きません。

麻酔が効いてきた頃から寒くて寒くて仕方ありませんでした。思うに、筋肉は常にエネルギーを熱に変えています。体のほとんどの筋肉が麻酔で動いていないので寒いはずです。加えて加圧ソックス以外は手術着もほぼ着ていない状態です。緊張でも少し震えてしまうはなこは、腕など麻酔があまり効いていない部分がガタガタ震えました。暖房入れてるからねといってもらえましたが、歯がガチガチと音を立てる程寒く、そうなったのも小学生の頃のプール授業以来久しぶりでした。

手術の為の準備が進められている中、ふと手術室の中を見渡してみました。最近出来たばかりの部屋だそうで配色がオレンジやグリーンのパステル色で可愛らしくつくられていました。上を見上げると、ドラマで見たことのあるあの天井の無数のライト。無影灯というそうですね。

古いタイプの画像しかありませんでしたが、これよりもっとLEDの電球がたくさんついているタイプのものでした。影ができないように色々な角度から光を当てるため余計に眩しいのでしょうか。それが何とも言えず緊張を誘います。あとは最近の病院ドラマの手術時によくある先生の好きな曲がかかっている感じ、あれです。耳を澄ませるとうっすらとMr.Childrenのしるしという曲が聞こえます。今後この曲をきくたびにこの手術の光景が目に浮かぶだろうなと思いながら聞いていました。

すると突然、ドラマでしか聞いたことのない容態急変時のアラームが急に鳴り出し、はなこは呼吸できているものの何かの数値が危険な状態なのか、自分はしんでしまうのかと相当驚きました。一瞬頭が真っ白です。後で何かの線が抜けていたようだと判りほっとしましたが、自分のあの音を聞くという怖かったですがちょっと珍しい体験ができました。

手術(子宮頸部円錐除去術)

手術が始まり、麻酔のおかげでもちろん痛みはありませんが体内をゴリゴリと削るような感覚だけは伝わってきました。焼き切るタイプのメスだと聞かされ安心していましたが、そのゴリゴリが少し怖かったです。その手術自体は先生が言っていた通り10分程度で終わりましたが、側にいた看護師さんに余りにも心細いので少しの間手を握ってくれるようにお願いしてしまいました。お忙しいのに優しく話しかけてくれ、名前もわからない看護師さんですが恩人です。

本当に先生や看護師さん達が優しくて寒くない?痛くない?大丈夫だからねと声をかけられる度に心細さが少し癒され涙が出そうになりました。麻酔科と婦人科のスタッフの方全員合わせて10人以上いたでしょうか。はなこの手術のためにそこまでの人数が関わってくださり、ありがたいやら申し訳ないやらです。

簡単な手術と言われていましたが、結局全部含めて1時間半程かかっていたようです。はなこには半日程過ぎたのではと思う程とても長く感じました。先生たちは仲が良さそうで終始和やかな手術でした。

手術終了から入院3日目

病室でタロウさんと母が待っていてくれました。手術後、はなこは見る元気も残っておらず見ていませんが、切り取った部分を先生が見せて説明してくださった時、切り取った組織が思っていたより大きくびっくりしたと母が言っていました。手術室から帰ってきた時、少し冗談でも言って安心させてあげたい気持ちはあったのですが、喉もカラカラ、寒さで歯の根が噛み合わず、吐き止めで意識も朦朧としていて、半身と言っても胸の上まで麻酔が効いており、呼吸をきちんとすることを意識していなければ息もできなくなってしまうのではないかという恐怖心からとても何か話せる状況ではありませんでした。

麻酔が切れてくるにつれて全身が、正座した時足が痺れて治ってくる時のあの気持ち悪い感覚でした。血栓予防のエアーの足のマッサージ器もはなこには気持ち悪く感じ、これを付け続けるならまた今日も眠れないなと、軽く嘔吐恐怖症のはなこはその日味わった睡眠不足時のあの気持ち悪さに、明日も耐えなくてはいけないのかと絶望感に苛まれました。絶飲が解けるまでの時間、のどの渇き、体の不快感、エアーマッサージ器のストレス、寝不足による吐き気、寝返りがうてないせいで腰痛もぶり返す始末…暇なのに動画など見るような余裕もなく、寝不足なのに寝れもせず今まで生きてきて1番の地獄の時間でした。ただひたすら耐え、お茶が飲める時間を待ち続けます。

絶食よりかなり辛かった絶飲がやっと解け、すいのみでお茶を飲み出しました。飲めるようになった夕方から寝れずに起きている夜中も、何度お茶を飲んでも渇きが癒されません。体を起こせない為ポットにいっぱいに入っているお茶がこぼれてしまいそうな、初めの何度かナースコールで看護師さんを呼んですいのみに入れてもらいました。何より病室がナースステーションから遠く何度も何度も来てくださる看護師さんに申し訳なかったです。その日も眠れないはなこは明日には退院させてもらうつもりでしたが、こんな状態で明日退院できるのかと半ば絶望的な気持ちになりました。

案の定寝れずフラフラで入院3日目突入です。絶食も解け朝食はおかゆです。でもおかゆのお供になりそうな味が濃いようなおかずは皆無で1日目ゲットしていたのりたまのお世話になりました。

その後、診察に呼ばれました。中に入れられていた長いガーゼを引っ張り出される時は痛かったですが、大量の出血もなくひとまず安心です。先生には寝れないので出来るのであれば早く退院したいことは伝えていましたが、帰りたい?と聞かれ「帰りたいです!」と気力を振り絞り元気よく答えました。じゃあお昼に退院しましょうかと言ってもらえ嬉しくて涙が出そうになりました。

待ちに待った退院

その後はお昼に退院できるようにその日の担当の看護師さんがテキパキと段取りして下さり本当にありがたかったです。麻酔科に術後の問診に行き、退院手続き、病室の片付け、最後の点滴を終わらせシャワーに入ります。お昼の食事は申し込まれているので、もう退院できると上の空での食事です。仕方のないことですが本当に薄味です、またのりたまにすがりつきました。本当に買っておいてよかった。。

その日に気が付きましたが、いつもより顔がつるつるしています。入院した日よりも睡眠不足なはずなのに顔の色つやがいいのです。1日断食したせいだと思われますが、あまりのつるつるさにこんなに体に良いようならたまにしてみようかなと思いました。

家に着き異常なほどの解放感です。3度ほど「やっぱりおうちが一番だなぁ…」とつぶやきました。帰った日は泥のように眠りました。手術の日にかぶるのではと心配していた生理がちょうど退院の日の夜に来ましたが、痛さはいつもの生理痛の2倍でした。

術後の経過など

変にかさぶたが広がってしまわないように1か月ほどチューブが入っていて無理な体制をすると痛かったので極力安静にしていました。また、はなこは傷の治りを早める秘策でも触れましたが、傷の治りが遅めです。結局出血という程ではありませんが、手術後2回目の生理が終わるまでは何かしらじゅくじゅくした感じが残りました。完全にお風呂が解禁になるまで通院のタイミングもありましたが2ヶ月程かかりました。

傷が完全に塞がった段階(術後2か月)でまた検査です。それで結果が良ければ1か月に1回だった通院が3か月に1回となるそうです。

手術後はまずPMS(月経前症候群)が本当に楽になりました。10日前から下腹部痛を和らげるために飲んでいた漢方を飲まなくてもいい程までましになりました。生理痛自体はそこまで変わった感じはわかりませんが、検査で器具を入れるときの痛みは格段に楽になりました。

PMSとは何ですか? | オムロン式美人
「PMSとは何ですか?」についてのページです。女性の月経・生理に関する疑問にお答えします。「オムロン式美人」は、生理・月経/妊娠・出産/更年期/ライフスタイルのテーマでQ&Aや悩みを解決するヒントやセルフケア情報で女性の美と健康をサポートしています。

はなこの入っている共済保険は幸いなことにCIN3でもがんの適用にしてもらえたようで、設定されていた額丸々ではありませんでしたが手術に掛かった費用を差し引いても十分残るほど支払われ、本当に助かりました。

手術後、がんにはなっていませんでしたが、浸潤(しんじゅん)が進んでいたと言われました。今回のことでたくさん子宮がんについて調べましたが、膀胱や直腸にまでがんが進んでしまうと人工肛門や尿路の変更を余儀なくされるなど、本当に初期で発見することがいかに重要かを思い知りました。今回の子宮頸部の円錐切除術という比較的簡単に済むと言われている手術でしたが、はなこにすると本当に苦しく辛いものでした。皆様も子宮がん検診、年に1度受けることをもうカレンダーに記入してしまうくらいに習慣化していただけるとはなこも嬉しく思います。

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